さあ、今日も投資信託の授業を始めていきましょう。前回の授業で【投資信託を始めるまでの流れ】は理解できたと思います。証券会社より先に商品を選ぶんですよ?
さて、今日はそんな商品をランキング形式でご紹介していきます。
皆が選んでいる投資信託ランキング~フウタの偏見を添えて~
ちょっとお洒落なレストランのメニューみたいになってしまいました(笑)まずは結論から!投資信託は皆から人気があるものを選べばとりあえずは間違いない!
他人に流されて商品を選べばいいんですよ~。ズボラな皆さんには朗報ですね。理由は後程ご説明しますね。早速ランキングを見ていきましょう。フウタが色んなサイトを漁った結果のランキングです。
売れ筋ランキング トップ10
過去1か月で投資信託の資金流入(購入)額の多かったランキングです。
【1位】アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型
- 基準価額:10,415円
- 分配金あり:健全度96.77%
- リターン:+21.75%
- アクティブファンド
- 実質信託報酬:1.727%
- 資産クラス:先進国株式(日本除く)
- ベンチマーク:S&P500
リターン<分配金になっているものの、純資産総額は増え続けている。お小遣い稼ぎにはぴったりかもしれない。
【2位】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- 基準価額:17,583円
- 分配金なし
- リターン:+25.93%
- インデックスファンド
- 実質信託報酬:0.0968%
- 資産クラス:先進国株式(日本除く)
- ベンチマーク:S&P500
基準価額、純資産ともに右肩上がりでリターンも大きい。投資対象はアメリカ頼み。アメリカの経済状況が悪くなると、、、
【3位】アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース
- 基準価額:41,844円
- 分配金あり:健全度100%(再投資)
- リターン:+21.85%
- アクティブファンド
- 実質信託報酬:1.727%
- 資産クラス:先進核株式(日本除く)
- ベンチマーク:S&P500
1位の商品との違いは、分配金を受け取るかそのまま再投資に回すか。積立ならコッチ!
【4位】ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド
- 基準価額:8,975円
- 分配金なし
- リターン:不明
- アクティブファンド
- 実質信託報酬:1.8335%
- 資産クラス:全世界株式
- ベンチマーク:ー
2021年12月22日から走り出したファンド。運用会社が運用しない『外部委託』で注目を集めている。
【5位】eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- 基準価額:15,547円
- 分配金なし
- リターン:+16.11
- インデックスファンド
- 実質信託報酬:0.1144%
- 資産クラス:全世界株式
- ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
2位の商品と違い、全世界の株式を対象にしている。投資対象が分散されているので、リスクも分散されている。その分リターンが低くなるのはご愛嬌?
【6位】楽天・全米株式インデックスファンド
- 基準価額:18,295円
- 分配金なし
- リターン:+21.10%
- インデックスファンド
- 実質信託報酬:0.162%
- 資産クラス:先進国株式(日本除く)
- ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
結局、米国株式に投資するなら、リターンも信託報酬もeMAXIS Slimのほうが良さそうだなぁ。
【7位】SBI・V・S&P500インデックスファンド
- 基準価額:16,122円
- 分配金なし
- リターン:25.71%
- インデックスファンド
- 実質信託報酬:0.0938%
- 資産クラス:先進国株式(日本除く)
- ベンチマーク:S&P500
あれ、S&P500ばっかりだ…流行ってるなぁ
【8位】マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)
- 基準価額:10,383円
- 分配金なし
- リターン:1.72%
- アクティブファンド
- 実質信託報酬:0.77%
- 資産クラス:分類不可(ハイブリッド債券)
- ベンチマーク:ー
投資対象が債券っていうだけあって、かなり安定しているね。大きなリターンは難しそう…
【9位】キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカICA
- 基準価額:14,821円
- 分配金なし
- リターン:+21.83%
- アクティブファンド
- 実質信託報酬:1.133%
- 資産クラス:先進国株式(日本除く)
- ベンチマーク:ー
ちょっとムラがありそう…アクティブでこのリターンなら、S&P500ベンチマークのインデックスファンドのほうが割が良さそうね。
【10位】フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース
- 基準価額:20,736円
- 分配金なし
- リターン:+19.56%
- アクティブファンド
- 実質信託報酬:1.65%
- 資産クラス:先進国株式+グローバル
- ベンチマーク:ー
さっきと似てるな(笑)投資先が分散されてる分、こっちのほうが若干リスクが低いかな?
正直どれも似たようなもの(笑)
ここまでランキングを見てみていかがですか?まったくの知識が0だと何言ってるかわからないですよね(笑)これでもポイントを最低限に絞り込んでいるんです。わかるとしたら信託報酬の高い低いと、分配金のありなしぐらい?
なので、次は投資信託の商品を見るうえで注目するポイントを4つ解説します。
≪ポイント①≫ リターン
これは、わざわざ解説するほどのものでもないと思うのですが、年間で何%の運用益を生み出しているのかっていう数字です。もちろんリターンが大きいほうがいいですよね。
≪ポイント②≫ 運用方針
運用方針は、大きく2つに分類されています。『アクティブファンド』と『インデックスファンド』です。
- インデックスファンド・・・指標として定めたベンチマークに沿った値動きをするような運用
- アクティブファンド・・・指標として定めたベンチマークを上回る値動きをするような運用
皆さんドラゴンクエストってやったことあります?『インデックスファンド』は「いのちだいじに」、『アクティブファンド』は「ガンガンいこうぜ」です。
わかりにくい人がいたらごめんなさい(笑)要は『インデックスファンド』は堅実に、『アクティブファンド』は挑戦的に。ってことです。
一般的に信託報酬額は、『インデックスファンド』<『アクティブファンド』になります。
リターンが大きくなるように頑張るから、多めにお金頂戴♡
≪ポイント③≫ 資産クラス
これは、表現方法が様々かと思いますが、何に投資をするかってことです。一般的にリターンとリスクの大きさは、
- 株式>リート(不動産)>債券
- 国際>国内
と言われています。なのでランキング上位には、米国株式が多くなるんです。
≪ポイント④≫ ベンチマーク
運用方針でも出てきた用語ですが、投資信託を運用する上での『指標』のことです。下記にベンチマークの代表例を挙げます。
- 日経225…東証一部上場銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価平均
- S&P500…米国銘柄の代表的な500銘柄の時価総額平均
- MSCI KOKUSAI…先進国22か国約1300銘柄の時価総額平均
『番外編』フウタのおすすめ!
ずらずらと説明をしてきましたが、フウタのおすすめは少し違います!フウタがおススメするのは『バランスファンド』です。ランキングの上位は、どれも資産クラスが1種類のものが多く、リスク管理が甘いんじゃないかと思います。
圧倒的分散投資!バランスファンド!
バランスファンドとは、株・債券・リートなどの複数の金融資産に分散する投資信託です。ズボラさんにぴったりの商品だと思いませんか?1つ選べばあらゆる方面に投資してくれるので、安心感が違いますよね。
先ほど、リターンとリスクは株式が一番多いと説明したので、株式の割合で求めるリターンの大きさを調整するのがいいと思います。
- 積極型…株式割合60%以上
- 標準型…株式割合40~60%
- 安定型…株式割合40%以下
フウタの偏見でいうと、バランスファンドを選んでいる時点で、一定の安定感は得られるので、積極型を選ぶのがいいと思います。しかし、リターンは7%前後と少し控えめなので、魅力に感じない人も多いかもしれません。
今回は少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。皆さんも商品→証券会社の順に選んで、早速投資信託を始めてみて下さい。これで投資信託の解説は一区切りです。
次は、不動産投資の授業をしていきます。それではまた次の授業でお会いしましょう。